よくある出産準備品の一覧の中には、必ずしも必要でないものもたくさん載っています。実際に育児をしてみて分かった、赤ちゃんグッズで本当に必要だったものをまとめます。これから赤ちゃんグッズをそろえる方の参考になれば幸いです。
目次
1、衣類
色々種類がありますが、肌着は以下の3種類で十分です。サイズ「50-60」だと新生児から比較的長く使えます。枚数は全部で5-6枚あれば回せるでしょう。
-
短肌着(腰あたりまでの肌着)
-
コンビ肌着(足元までの肌着で、股下にスナップボタンが付いていて足が分かれるもの)
-
ボディスーツ(前開きタイプのもの)(お尻を覆う、足の付け根までの肌着)
春夏生まれは以上の肌着だけで十分ですが、秋冬生まれは2wayオールもあると良いでしょう。股下をスカート状態(ドレスオール)にすることも、ボタンを留めてズボン状態(カバーオール)にすることもできるので長く使えるし便利です。
これらを選んだ理由は...
新生児から「短肌着+コンビ肌着」でOK!
新生児は「短肌着+長肌着(短肌着の丈が長いバージョン)」、足をバタバタさせる1~2ヵ月頃から「短肌着+コンビ肌着」というふうに勧めれていることが多いですが、新生児から「短肌着+コンビ肌着」で大丈夫です!長肌着は、足元のボタンがないのでおむつ替えが楽という理由で新生児に勧められることが多いのですが、新生児のうちからコンビ肌着を着せたからといって赤ちゃんにとってデメリットがあるわけではありません。おむつ替えの度に足元のスナップボタンを留めるのが面倒であれば、留めなければいいだけです。どちらにしても、おくるみなどで包んでしまうので、問題ないですよ。
ボディスーツ(前開き)は新生児から長く使える
ボディスーツは3ヵ月くらいからと言われることが多いですが、これも前開きタイプなら新生児から使えます。欧米では新生児からボディスーツが基本ですし、おかしなことではありません。(ただ、ボディスーツを一番内側に着せる場合、スナップボタンの裏が肌に直接あたるのに抵抗を感じる方はいるかもしれません。そんなに心配しなくて大丈夫だと思いますが、それに抵抗を感じる方は一番内側に着せるのはおすすめできません。)
ボディスーツは、以下にご紹介している組み合わせの他、さらに少し大きくなったら「ボディスーツ+ロンパース」という組み合わせでも着れるので、少し大きめのサイズ60を用意しておくのがおすすめです。
ボディスーツのおすすめはユニクロです!前開きで着せやすく、何度も洗ってもへたれにくいです。欧米のボディスーツはタグが内側についているものが多いのですが、ユニクロのは外側についているので安心です。
https://www.uniqlo.com/jp/store/list/basic/mobile/newborn/innersocks
組み合わせ例
これらの衣服があれば以下の組み合わせができるので、季節の変わり目にも調整しやすいです。
【春夏生まれ】
- 短肌着+コンビ肌着
- 短肌着+ボディ肌着
- ボディ肌着+コンビ肌着
【秋冬生まれ】上記に加えて、
- 短肌着+2wayオール
- ボディ肌着+2wayオール
- コンビ肌着+2wayオール
- 短肌着+コンビ肌着+2wayオール
- 短肌着+ボディ肌着+2wayオール
- ボディ肌着+コンビ肌着+2wayオール
2、寝具
- 敷布団:ベビー布団として売られている固めの敷布団がおすすめです。
- 掛布団:おくるみ、タオルケット、ブランケットの他、柔らかいバスタオル、大判のガーゼタオルなどが使えます。羽毛布団のようなものは顔を覆ってしまうおそれがあるので、新生児にはおすすめできません。
- 枕:フェイスタオルを折って枕にします。
3、入浴グッズ
-
ベビーバス:一ヵ月検診でOKが出れば大人と一緒のお風呂に入れるので、一ヵ月の命です。後々別の用途に使えるもので代用することをおすすめします。衣装ケースや発泡スチロールの箱を代用する方もいます。私は洗濯桶としても使えるかなと思い、以下を購入しました。7ヵ月現在、一緒にお風呂に入りたくない時にまだ使えるのは助かるのですが、洗濯桶としてはちょっと大きかったです。折り畳みできるのですが、折り畳んでも若干かさばるし…。やはり一番無駄がないのは衣装ケースかも?ただし衣装ケースは排水弁がないので水を抜く時重たくて大変らしいです。
また、発泡スチロールの箱は数百円で買えますから、不要になったら処分しても良いですし、蓋付きを買っておけば、大きくなってから、砂を入れてお庭やベランダで砂場として使ったりもできるので、よかったら検討してみてください。(あと、洗面台の深さが十分であれば、洗面台をよく洗って直接お湯を張るという方法もありますが、普段使っている洗面台を使うのは清掃にかなり気を使いそうですね…。)
- 沐浴剤:ワンオペ沐浴しないといけない方には沐浴剤がおすすめです。沐浴のお湯に溶かして使って洗い、洗い流し不要なので大分楽になると思います。
- ベビー用固形石鹸、または泡で出ててくるタイプのベビー用全身用ソープ:沐浴剤を使用する場合でも、ウンチが漏れた時などにはやはり石鹸で洗う必要がありますので、用意しておいた方が良いです。ワンオペの時は泡で出てくるタイプが断然便利です。が、泡タイプは肌に合わず乾燥してしまう赤ちゃんもいます。大人と一緒のお風呂に入れるようになったら両手が空くので、固形石鹸も使いやすくなります。泡タイプははじめは一番小さな容量を買い、様子を見ると良いと思います。
- ガーゼハンカチ:体にかけておくのに沐浴布が要ると言われますが、ガーゼハンカチで十分代用できます。沐浴布は長すぎて足元に引っかかって逆に使い辛かったです。ガーゼハンカチは顔を拭いたりするのにも使うので、5~6枚あって良いでしょう。
- バスタオル:柔らかく清潔なバスタオルならベビー用とされていないものでも大丈夫です。
- 保湿剤:赤ちゃんは意外と湿疹ができるので、新生児からベビー用ローションやクリームでお手入れしていたら後悔しないと思います。
【要らないもの】
- 湯温計:ご自宅の水道が温度設定できるものなら、要りません。私は念のため買ったのですが、初めの1、2回しか使いませんでした。肘をお湯に入れ、肘の内側で確認して、ぬるま湯になっていれば大丈夫です。
4、授乳グッズ
- 授乳クッション:母乳の場合もミルクの場合もあった方が楽です。
- 哺乳瓶・乳首:「母乳実感」は愛用者が多いです。月齢毎にサイズの違う乳首を買い替えなければいけないのがちょっと面倒ですが、乳頭混乱を起こしにくい作りになっているので、母乳・ミルクの混合育児の場合おすすめです。乳首がワンサイズのメーカーもあるので、完ミになりそうな場合はそちらも検討してみてください。赤ちゃんが産院で飲みなれたメーカーのものを購入するのも良いと思います。
- 消毒剤:はじめは頻回授乳のため、ミルトンなどの消毒液が便利だと思います。一度液を作れば24時間何度でも使え、浸けておくだけで消毒できます。ただ、完母の場合はほとんど使わないのでまずは少量を買っておくのが良いです。タブレット型がコンパクトで良いですよ。レンジ消毒は、5分で消毒できますが、非常に熱くなるので冷ます時間が必要ですし、焦っていると火傷しかねないので、少し授乳間隔が空くようになってからの方が良いと思います。
- 消毒液用容器:消毒液を入れる容器は、以下のような専用容器もありますが、100均の蓋つきプラスチック容器で代用できます。始めにペットボトルを使って水を入れ、既定の容量のところに目印を付けておけば、次回から容量が分かります。
- 消毒液用トング:消毒液容器から哺乳瓶などを取り出すときに使います。これも専用品がありますが、100均のトング(先端がシリコンになっているもの)で代用できます。
- 哺乳瓶用洗剤:生後5~6ヵ月以降は普通の洗剤でも良くなります。母乳育児が主な場合は余ってしまうので、まずは小さい容量を買っておきましょう。
- 哺乳瓶・乳首用スポンジ:メーカー専用のスポンジも売っていますが、100均でも売っていますよ。専用品でなくてもきれいにできます。
- ミルク:缶の方が割安ではありますが、開封したら一ヵ月以内に使わなければなりません。出産前は母乳の出が分からないので、産前に用意しておくのは、スティックタイプやキューブタイプなど個包装されているものがおすすめです。
- 電気ポット又は電気ケトル:赤ちゃんが泣いてからコンロでお湯を沸かして…だと時間がかかって大変なので、電気ポットでお湯を沸かした後保温しておくか、電気ケトルですぐに沸かすか、できると便利ですね。ただ、完母の場合はたまにしか使わないので、入院中に母乳の出の様子を見てからの購入でも良いと思います。
5、オムツ類
- おむつ:新生児サイズを用意しましょう。ただ5kg以上はSサイズにサイズアップしますので、買い過ぎると余ってしまいますので注意。
- お尻拭き:ちなみにお尻拭きウォーマーなんていう便利なものもありますが、お尻拭きが冷たくて泣いてしまう赤ちゃんもいれば、大丈夫な赤ちゃんもいます。お尻拭きウォーマーは様子を見ての購入で大丈夫です。
- オムツ用ゴミ箱:普通のゴミ箱からオムツ用として売られているものまで、価格もピンキリで色々あります。私は臭い漏れが心配だったので7,000円くらいする専用のものを買いましたが(過去記事参照)、意外と蓋付きバケツやパッキン付きの普通のゴミ箱で問題ないという方もいるので、まずは手頃なものを買って、不満があればグレードアップするのも良いと思います。
- おむつ替えシート:私は1,000円ちょっとでおむつ替えシートとして売られているものを購入したのですが、100均のビニールシートでも十分です!
6、清潔・衛生用品
- 爪切り:すぐ伸びるので必須です。
- ベビー用綿棒:あっても良いですが、そんなにいりません。産院では耳掃除するように習うかもしれませんが、耳鼻科医では綿棒での耳掃除は不要で、お風呂の時に表面の汚れをガーゼハンカチで拭き取るくらいで良いと言われています。鼻掃除も詰まっていて苦しそうなどでなければ必要ありません。ベビー用綿棒も100均でも売っています。
- 赤ちゃん用洗濯洗剤:赤ちゃん用の服って小さいし、1日2日で洗濯機いっぱいになることはないですよね。そんな状態で大人用と毎回分けて洗っていると、水道代がかさみます。そんなに汚くない大人の洗濯物は、洗濯マグちゃん(過去記事参照)を使って、赤ちゃんの洗濯物と一緒に回せば一回で済むのでおすすめです。
7、その他重宝したアイテム
- 抱っこ紐:生後1ヵ月頃から抱っこしないと寝なくなってしまった時や、理由が分からないけれどずっと泣いている時に重宝しました。体に密着して不思議なほどピタッと泣き止みました。ぜひ首座り前から使えるものを用意してみてください。また、一ヵ月検診の際も使えるので、用意しておくと安心だと思います。一ヵ月検診の時はベビーカーよりも抱っこ紐の方が良いですよ。受付したり、色々な書類に記入したりする際、抱っこ紐があれば手が空きますので!
- 直母練習用シリコン乳首:上手く母乳を飲めない赤ちゃんもいます。私は初め、これを自分の乳首に被せて飲ませていました。母乳が生産されているのに赤ちゃんが飲めないままだと、おっぱいが硬くなってますます飲むのが難しくなります。赤ちゃんがどうしても飲めない時は、使ってみてくださいね。多分産院でも、聞いたら貸してくれると思いますよ。
- 搾乳機:産院から退院して家に帰宅し、真っ先に行ったのが、この搾乳機で搾乳し、胸の張りを緩和させることでした。産院では「下手に絞るのも良くない」と言われ、思うように使わせてもらえなかったのですが、やはり搾乳したら楽になるし、胸も柔らかくなり、息子も飲みやすくなって良かったですよ。出産前に用意しておく必要はありませんが、もし産後、胸が張って辛いことがあれば、これを使う手もあることを思い出していただけたらと思います。
以上、長くなりましたが、個人的に本当に必要だと思った赤ちゃんグッズのまとめでした。少しでも参考になれば幸いです。